格安SIMの話題

家族間通話を安くするなら格安SIMへ乗り換えるべきではない?

大手携帯電話会社ではおなじみの家族割での無料通話ですが、格安SIMにおいては家族間通話が時間制限なしに無料となるサービスがありません。

代わりの手段としてLINE無料通話があります。普段の家族間連絡はLINEのメッセージでやりとりで済ますとしても、急いで用件を伝えたい時はやっぱり通話を使うことが多いと思います。

しかしLINE無料通話はパケットを消費するため厳密には無料ではありませんし、電波状況が悪いと音質が不安定だったり突然切れたりすることがあります。

ところが最近になって5分間や10分間の時間限定無料通話プランを導入する格安SIM会社が増えてきました。ただ同居の家族だと用件は5分10分で済むかもしれませんが、実家の両親や一人暮らしの子供への通話など別居の家族とはつい長電話になる傾向があるので少し物足りないかもしれません。

この家族間通話の問題は格安SIM契約に踏み切れない理由の1つです。

家族間通話について格安SIMの取り組みは

IIJmioが現状では優位だが

IIJmioは格安SIMで唯一月額830円の追加申込で「通話定額オプション」による家族間通話の優遇があり30分間無料となります。家族で無ければ10分間の通話無料ですので、家族同志だとかなりお得に利用できます。

しかし致命的ともいえる難点があります。IIJmioに家族間通話だと認定されるには、同じmioIDで契約したスマホ同士での通話に限られます。同一のmioIDにするためには同一人物の名義で回線契約する必要があります。つまりは夫と妻のそれぞれの名義契約では家族間とみなされないのです。

これは何かと不都合が考えられます。もし数年後に支払を別にするなどで使用者本人の名義にしたくても現行では名義変更すらできません。
auの場合は家族1グループ上限10回線3親等内であれば簡単に家族割り登録ができます。実家の両親から独立して別居の場合も家族割が認められます。

夫婦なら契約者名義をどちらかにすることは可能だとしても子供が独立してしまうとIIJmioの条件はかなりハードルが高いのではないでしょうか。

OCNでんわは10分間の通話が無料

IIJmio以外の他社では家族間通話を優遇したサービスは見られません。誰と通話しても無料と言う事であればOCNでんわが月額850円の追加申込で「10分かけ放題オプション」によって10分間通話無料となりました。
10分で一旦通話を切って再度かけなおせば無料まま続けることは出来ますが、いちいち時間をはかって通話するのはわずらわしく感じるでしょう。

その他、楽天モバイルは月額850円の追加申込で「5分かけ放題オプション」による5分間の通話無料。
mineoは出遅れましたが3月から月額850円の追加申込で「5分かけ放題サービス」による5分間通話無料がスタートします。

追記 ついにmineoでも2017年10月より月額850円そのままに10分かけ放題サービスが始まります。

無料通話の代替手段は

  • LINE無料通話
  • IPでんわ

などで通話料金を無料にできますが、やや音質が劣ることを我慢する覚悟が必要です。
パケットを使いますので厳密な無料ではなく、無料にするならWiFiを使う必要があります。

家族と10分間以上の長電話をする事が多く、パケットを利用した無料通話で代替できないのであれば、格安SIMの家族間サービスが今より使いやすく向上するまでの間は大手携帯電話会社のまま家族間通話無料を利用することも一手かもしれません。

 関連記事>>格安SIMの通話かけ放題オプションの違いを比較します

-格安SIMの話題

Copyright© 格安SIM選びの解説書 , 2023 All Rights Reserved.